夏期講習-補足

ここでは、夏期講習についてのアドバイスを行う。一般的かつ実効力のある内容を心がけてはいるが、あくまで参考程度に。
なお駿台での生活や学習についての基本情報はこちらを参照。


はじめに
  • 通期授業が半分終わりセンターまであと半年の所に来た。この夏の最優先課題は基礎固めであろう。
    • 受験勉強の一般的な流れは「基礎固め→応用力養成→過去問対策」である。この夏にすることは前期に引き続き、基礎固めや応用力養成がメインになる。
    • 最難関大志望者は受験までの残り期間から逆算すると、「遅くとも」この夏中に全ての科目の基礎固め(苦手克服)を完成させる必要があるだろう。
  • 駿台のカリキュラムに乗っかる以上、「前期内容のマスターは最低限やっておくべき基礎固め」である。
    • 後期の授業は前期の内容をもとに行われる。従って、前期教材の復習はこの夏中に確実に終わらせておく必要がある。但し、分野によっては講習でも代用できる。
    • 前期や講習の内容だけでなく、その周辺にも不安なところがあればそれも対策した方が良い。要は、「後期に向けて準備を万全にしておく」のが良い。
  • 要するにこの夏は、「前期内容をこの夏中に確実にマスターするために、あるいはマスターした上で、自習や講習で更に学習量を補っていく」というスタンスが大切になる。
    • 仮に講習期間がなく一年間ずっと通年授業だと、常に一定のペースでカリキュラムが消化されるので、優秀すぎて退屈する者や、逆について行けず落ちこぼれる者が続出すると予想できる。(ゼロベース思考)
    • 講習期間はその調整期間として設置されていると認識すべきである。「優秀な人は更なる学習を、遅れ気味な人は前期の復習の徹底を」が原則であろう。
    • 講座はあくまで補充・補助であり、取りすぎて計画が潰れるのは本末転倒である。自習時間(⊃前期復習の時間、講習の予復習の時間、他の時間)をしっかり考慮した上で、講座選択を行うべきだろう。


講座選択について
  • 講座選択の流れは、各科目各分野について「課題設定→克服方法の検討(自習or講習)→講座選択」が基本。
    • 疑問点は、クラスリーダーや講師に尋ねると良い。特に、殆どの講師は親身にor熱意を持って答えてくれる。
    • クラス担任は営業ノルマに左右されて実情に即さないアドバイスを施すことがある。
    • なお通期で扱わない分野や未習分野の学習は、講習を利用すると費用などはかかるが無難ではある。
  • トータルで何講座取るかだが、全く取らない(夏は自習漬け)、程々に取る、大量に取る(夏は講座漬け)の3方針がまずは考えられる。要は自習時間と講習時間の配分である。
    • 講座漬けにすると、何度も似た話を聞くうちに自然に内容が消化されていく。当然、金銭や演習時間なども考えればあまり賢い方法ではない。
    • 但し、初心者などは自習が上手く進まないことが多いし、また怠けるくらいなら講座漬けにした方がマシである。さらに言えば、演習は最悪後期でもやれる。
    • 基本的には自習時間を重視した方が良い。つまり、全く取らない〜程々に取るの方針が推奨される。
  • 従って、分量は1ターム1講座で計0~7講座くらいが妥当か。勿論、その人の勉強の進み具合や取る講座の負担度にもよる。要は、自習時間の目算を誤らないのが大切である。
    • 高卒生は10〜18講座取って平時のペースを保つように要求される。しかし、そんなに取ると前期の復習どころか、講習の予復習すらもおぼつかなくなり夏期失敗コースまっしぐらである。
    • 駿台の授業の多くは非常に濃密で、繰り返し復習しないと中々身に付かないことと、基本的に講習の復習も後期へ持ち込むべきでないことを踏まえると、あまり多くの講座は取れないはず。
    • 基本的に自習onlyの方が自分に合った対策ができる。但し、授業の方が効果的な場合もあり、また集中力の問題もある。現実問題として大事なのは「自習と講習のバランス」だろう。
  • 計画作成上の特筆事項として以下の4点に注意すると良い。
    • 1タームに2講座以上取ると学習計画が密になって破綻しやすいので要注意。講座の負担度と予復習のタイミングをよく考えておこう。(講座の負担度は、単にテキストの分厚さではなく実質的な内容を考慮し、「自分にとっての難易度」と「最低限の復習量(自習問題などの演習量は後期でも積める)」を考えると良い。)
    • 1日に2講座以上取る場合、休憩時間いっぱいの授業延長があり得るので考慮すること。校舎移動は朝晩の講座で行うのが無難。
    • 2期間以上連続で同じ科目の講座を取ると、長期に渡って他の科目に十分な学習時間が充てられない。
    • 7月に講座を少し多めに入れてA期間から受講すると、夏の学習リズムの早期確立、計画後半の時間確保に繋がりやすい(特に【HG】講座)。
  • 要するに「適切な講座を、適切な分量・タイミングで」を意識し、申し込むと良い。


申し込みについて
  • 講座申込みは「高3校内生→高卒校内生(くじ引きの順)→一般開放」の流れで行う。
  • 人気講座は予約満員で締め切られるため、くじ引き後半の高卒校内生や用紙の提出期限・くじの集合時間が守れなかった人は取りづらい。くじ引き遅順に優遇するキャンセル待ち制度もあるが、キャンセル待ち期間終了後は各自窓口でこまめに予約状況を確認し、空きを見つけてその場で申し込む必要がある。
  • また高卒のくじ引きに関して、集合時間に集まってもすぐに解放される訳ではない。9時集合なら30分ぐらいで解放されるが、遅い時間に集合となると、だんだん拘束時間が長くなっていく。2時間以上拘束されることもあるので、自習道具があると良い。
  • 講座の変更・キャンセルは受講の1日前までできる。変更用紙に簡単な理由を添えて、(高卒校内生のみクラス担任に許可印を貰い)、窓口で手続きを行うという手順(講座の日時変更だけなら許可印は不要)。但し、変更・特にキャンセルを簡単には了承しないクラス担任もいるので注意。
  • 映像講座は、教室での集団受講とオンデマンドルームでの個別視聴の2種類できる。個別視聴する場合は、設置講座日程表ではなくパンフレットの個別視聴用コードで申し込む必要がある。その後視聴日時を別の申込み用紙に書いて提出する(冬直も同様)。


夏をどう過ごすか
  • まず勉強の大前提として、自己管理を徹底するべきだろう。例えば、生活リズムを整え、自分の時間と行動をきちんと管理すれば、使える時間がきっちりと見出せる。
    • 夏は生活リズムを矯正する良い機会である。理想的な生活リズムを作っていき、それを夏以降も続けると良い。
    • 1日を大まかに生活時間と学習時間に分け、メリハリをつけると良い。朝はいつも通りの身支度をし、学習時間はだらけず計画に沿って勉強し、夜はリラックスする。こうすれば生活リズムが長続きしやすい。
    • 学習時間の開始時刻と終了時刻をハッキリと定めておくと良い。だらけ防止になり、生活リズムが確立されやすくなる。
  • 生活時間にするべきことを各自整理してみよう。朝の時間はあまりあたふたせずに身支度し、夜は翌日に備えてゆっくり休むと良い。
    • 朝食や着替えといった朝の準備だけでなく、シャワー、軽い体操、メディアによる情報収集などもやってみよう。少し余裕を持って起き、(起床直後や出発前の)余り時間を使うのがコツである。
    • 夜は自分の将来を考えたり、受験情報を調べたり、自己啓発の勉強をしたり、趣味でリラックスしたりすると良い。寝る前に暗記物をやるとか、翌日の荷物準備をするとか、ブルーライトを見ないとかも注意すると良い。
    • 健康管理をしっかりと。運動したり、栄養をきちんと取ったり、マスクをつけたり、着脱可能な衣服で温度調整したりなど、工夫の余地はたくさんある。
  • 学習時間はだらけず計画に沿って勉強していこう。受験まであまり時間がないので、限られた時間で最大の学習効果を生みだせるように計画を立てておこう。
    • 計画は長期的な目標を立て、それを短期的な目標に落とし込み、それを基に当日の行動を定めるのが原則。毎晩その日の学習を振り返り、翌日の学習項目をはっきりと明確にすることで、だらけ防止になる。
    • 自習の際は、長時間集中して疲れ切ったところで長めの休憩を取るか、疲れきる前に小まめに休憩(時折長めの休憩)を取るか、その間くらいを取るか、人それぞれであろう。但し、休憩前後で連続して同じ科目をやるのは、集中力の観点からオススメしない。
    • 思考と処理のバランスを取るのも大切。長時間考えっぱなしだと、無意識のうちに「考えていない空白の時間」が増えてくる。時折は漢字計算練習とかスラスラ解ける問題の復習とか間違いポイントのチェックとか、軽い学習を挟むと良い。
  • 講座をたくさん取る場合は、駿台から配布される計画表が使いやすいだろう。
    • 「学校や講習の時間を書き込む→講習の予復習の時間を書き込む→その他自習の時間を書き込む」とすると作りやすい。
    • 計画は柔軟性が大切である。変更や追加などで計画を崩せるように、サイクル単位となる短期的な計画は5~7日を1セットとし、厳密に作り過ぎないor調整日を入れるなどすると良い。
  • 以下、特筆事項。
    • 医学部志望者を筆頭に、センターの比率が高い人は対策を少し始めておくと良い。夏の内に理系はセンターの文系科目、文系はセンターの理系科目に触れておくと、直前期に慌てずに済む。また最難関大志望者を筆頭に、二次の比率の高い人は過去問に少し触れておくべき。
    • 現役生は特に理系科目の未習分野を減らして(なくして)おくべき。確かに積み重ねの前提となる学力は必要だが、後々一度で吸収し切れなかった場合の復習タイミング(リスク)を考えるべき。一般的な優先度は「既習分野の基礎学力養成≧未習分野を減らす(無くす)>既習分野の実力養成」だろう。


夏期講習は「センター対策講座」「分野・レベル別講座」「大学別講座」の3つに分かれている。

センター対策講座
  • 夏期は基本的に講義重視。冬直はテスト演習重視の講座が多く、演習重点で必要事項を一通り確認する。
  • 自信がない教科は夏期の内に対策して、冬直の負担を減らすと良い。

分野・レベル別講座
  • 『数学特講』や『化学特講』など、学力を徹底的に養成する講座。多くの人にとって夏期講習のメイン。
  • 連日にわたる徹底講義をモノにするには、十分な予復習が必須。忙しくなるのは必至。
  • 未習分野や苦手分野、通期で扱わない分野(自由英作文や和歌、文化史など)などの講座も検討すると良い。

大学別講座
  • この講座の趣旨は、過去問に直に触れて大学側の要求を分析しつつ対策の方向性を定めていく、適切な素材を用いて要求される内容を習得する、テスト演習で実践性を高めるなどである。
  • 良質な講師だと、自力では収集しきれない情報や到達しえない分析、対策ポイントを明示しつつそれを押さえた解説、対策に有効だが自力では集めづらい自習問題などが提供される。その一方で普段通りの問題解説だけして終わる講師もいる。
  • 他大学の問題や創作問題、テスト演習などが多い講座が特にオススメ。過去問解説だけの場合より対策の幅が広がる。しかし、この時期は基礎学力の完成(⊃苦手克服)を優先すべきだろう。
  • 余裕があるなら、自信のある科目は第1志望校の講座を検討すると良い。志望校未定なら分野・レベル別講座か、入試のバランスが良い東大講座や阪大講座などが良い。あくまで総合演習をやるという感覚で。
  • 但し、『京大化学』など夏期と冬期で分野全体を扱うものや『京大日本史』のように夏期だけしかない講座があることに注意。

  • 最終更新:2017-09-05 17:05:57

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